解決事例(債務整理)

解決事例(債務整理)4:任意整理(毎月の支払額の減額)

解決事例(債務整理)

■依頼主 40代 主婦

■相談内容
債権者4者から借り入れをして,現在約100万円弱残っている。4者で毎月5万円程度の支払いである。ただ,債権者1者については滞納が長期となってしまい,裁判までされ約40万円の一括の支払いは厳しい。分割で払うにしても,月3万円程度が限界である。
破産も視野に入れなければならないか。

■結果
上記4者の債務について,債務整理(任意整理)を行った。4者とも貸付元本部分の返済のみで,毎月合計2万5000円程度の支払いを約3年にわたって支払うことで4者と和解が成立した。

■コメント
債務整理は,破産や民事再生といった法的手続きだけではなく,債権者と話し合って,返済金額,返済方法を決めていく任意整理という方法もあります。
現時点で毎月5万円の返済は厳しいもののその半分であれば返済していけるとか,例えば3年あるいは5年の分割であれば返済していけるとか,あるいは,利息部分をカットしてもらえば,数回程度の分割で支払える等,現実的に支払いができる条件を模索して債権者と話し合うのです。
債権者としても例えば債務者が破産になって回収額が0になるよりは少しでも回収したいと思うでしょうし,例えばいくら債権者が裁判で勝っても債務者の資産(財産)を把握していなければ強制執行による債権回収が図れないわけですから,債務者と任意で話し合って分割でも払ってもらえるなら,債権者もある程度譲歩してくれる場合もあるのです。
分割も3年程度であれば,債権者も比較的応じてくれやすいですし,利息部分についてもカットしてもらえる場合もありますので,破産や民事再生を検討する前に,一度任意整理を検討してみてもよいと思います。