解決事例(不動産問題)

解決事例(不動産問題)6:借地契約の更新・建替え承諾

解決事例(不動産問題)

■依頼主:60代女性

■相談内容
借地権付のアパートを経営している。今回借地契約が期間満了になったので、更新をしたいのだが、地主さんが更新に応じてくれない。また、建物が古く建替えをしたいのだが、それも応じてくれない。一度地主さんが借地権を買い取るような話もあったが、それもうやむやになっている。第三者に借地権を売却してもよいのだが、地主さんが借地権譲渡にも応じてくれない。
地主さんと話ができないので、弁護士に入ってもらいたい。

■結果 
借地契約の更新と建替え承諾を求め、簡易裁判所に調停を申し立てた。
その結果、相手から借地権を買い取りたい意向があり、具体的な条件を提示してきたので、依頼者としても売却に応じることになり、調停申立てを取り下げて、事件終了となった。

■コメント
依頼者としては、第三者に借地権を売却することも視野には入れていましたが、今回調停を申し立てにあたっては、とりあえず借地契約の更新を確認して、建物の建替えを承諾してもらいたいという希望がありました。
借地契約は特に更新契約をしなくても、法定更新にはなるのですが、依頼者としてはきちんと書面に残したいという意向でしたし、建物建替えの承諾はいずれにしても地主さんの承諾が必要になりますので、併せて調停を申し立てることになりました。
調停に相手が出席してきたのですが、依頼者から聴いていたように話にならないような姿勢でしたので、裁判も視野に入れることを伝えたところ、相手から借地権の買取りの話がでてきたのです。その話は以前もあったようですが、本当に買い取る意思があるのか信用できないので、具体的な条件を提示してもらえるなら検討しますということにしたところ、相手は具体的な金額、引渡条件等を提示してきたので、依頼者側も売却を検討しました。相手はその後不動産会社にも相談していたようでしたが、交渉を進めながら、結果、売買契約に至ったのです。