解決事例(男女問題)

解決事例(離婚・男女問題)7:不貞による慰謝料請求をされた

解決事例(男女問題)

■依頼主:30代女性

■相談内容 
会社内で既婚男性と肉体関係をもってしまった。その男性の妻にその事実が知られ、慰謝料請求をされている。
一方的に誓約書が送られてきてそれにサインするようにと書かれているが、金額は300万円だし、支払えない場合、会社に解雇を求めるような内容になっている。
300万円もの金額は払えないし、退職しなければならないのか、相手にどう対応してよいかわからない。

■結果 
相手と交渉した結果、最終的に相手から連絡がなくなり、結局慰謝料の支払いはなくなった。

■コメント
不貞による慰謝料を求められる場合によく聞かれるのが、慰謝料の相場です。
離婚するしないでも変わりますし、婚姻期間や不貞期間・回数等によって違ってくるでしょうし、一概には言えないのですが、離婚しなければ数十万円~100万円程度、離婚する場合は200万円程度ではないでしょうか。
裁判例の中には500万円くらい認められたケースもありますが、かなり悪質なケースでしたし、一般的に言えば300万円でも高額なほうだと思います。
本件では相手が離婚するかどうかわかりませんし、相手からの通知文によれば自身の夫に責任追及してもらいたくないような内容が書かれていましたので、離婚しないことを前提に考えました。
不貞期間も長くないようですし、求償権も放棄することも考慮し、30万円程度を提示しました。
何回かやりとりをしたのですが、相手からの連絡がなくなりました。しばらく様子をみていたのですが、結局何もありませんでした。
なお、不貞があったからといって、会社を退職する必要はありません。不貞はいわゆるプライベートな問題ですから、会社とは基本的には関係ありません。
仮に会社が不貞を理由に解雇したとなれば、不当解雇の問題が出てくると思います。